2F 平家物語
安徳天皇、入水
第13景「安徳天皇、入水」

屋島の合戦に破れた平家は、瀬戸内海を西へと逃れ、関門海峡近くの彦島に水軍を結集した。
元暦(げんりゃく)2年(1185年)3月24日早朝、いよいよ壇の浦で最後の決戦がきっておとされた。
はじめのうちは、平家が優勢であったが、四国・九州から集めた豪族達が源氏へ寝返り、更に潮の流れが逆になると共に形勢が逆転して源氏が優位に立った。
潮流に乗った源氏の怒濤の攻撃に圧倒された平家軍は壊滅状態となった。
幼い安徳天皇らと共に小舟に乗っていた清盛の妻、二位の尼は、もはやこれまでと覚悟を決めた。
二位の尼は、帝に東へ手を合わさせ、西に向かって念仏を唱えさせると、涙をながしながら帝を抱き上げ、「波の下にも都がございますよ」とお慰めして海に身を投げ、波の下へと沈んでいった。

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